ドラッカーマネジメント勉強会(ZOOM)「経営の真髄」第15章 政府機関の再生 4月24日(土)16:00より開催します
次回は第15章政府機関の再生(P.278~298)です。
政府機関の話ではありますが、問題解決や構造改革の取り組み方についての議論を中心に行いたいと考えています。
P.285に「診断なしの手術」では成果が上がらないということは良くわかるのですが、いまの感染症の問題のように、診断ができない、見通しが読めない、全体像が把握できない、その間に事態がどんどん悪くなる。このような時にどんな手を打てばいいのか、皆さんと議論してみたいです。
ドラッカーは、「診断なしの手術」、「ダウンサイジングから手をつけること」ということを問題に対する「間違ったアプローチ」として戒めています。
もっともなことではありますが、ここでもある程度時間をかけた本質的な問題解決と緊急事態を回避するための緊急措置の両方が必要だと思います。コロナ対策に関する日本の打ち手はいまだ緊急措置の繰り返しのように思います。病気についても良くわからない状況で、感染経路や本当の感染実態も正確には把握できない状況で緊急措置を出したり、下げたりの繰り返しは、本書の記載では、まさに「あちらにつぎあてを当てこちらをつなぎ合わせるという、成果のあげようのない方法をとっている」と言わざるをえません。いまの現状について、いまだに正確な「診断」はできていませんが、もう少し大局的なレベルでの診断を済ませ、国民にも説明して、対策を取るべきだったような気がします。日本人の気質としては、正確な情報収集・分析・診断・検証をすませなければ責任問題となるので時間ばかりかかっているのではないでしょうか。
米英のようにワクチンの開発に集中するとか、あるいは開発できないならイスラエルのように外交力を活かして最優先で調達するなりの策を取っていますが、これがまさに戦略的な政治判断といえるのではないでしょうか。自分自身も政治家であったら、同じように迷走しているとは思いますが、コロナ2年目を迎えてそのような判断力の無さを感じます。これは頭の問題ではなく、国民性のものなのかも知れません。そういう意味では、外国人もふくめてもっと多様な人間を巻き込んだ政治というものが必要なのではないかと考える次第です。
参加費 無料、ファシリテーター 中西 功
お申し込みは、info@integrity-cafe.com まで
お申込みいただいた方には、zoomの接続先と事前資料をお送りします。
課題図書は『経営の真髄』(上)ダイヤモンド社 PFドラッカー著、上田惇生訳
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