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企業家精神を活用して「善」を行う

「善行」にも具体的な成果が必要

5月22日は、「善」にいかに取り組むべきか、「善」に企業家精神は活用できるのかということを議論しました。

「善」を行うことを否定することはできませんが、かといって「善」を行うという大義を振りかざしてやみくもに資源をつぎ込むことは、特にこれからの持続可能な社会を目指す考えにも反します。持てる資源に限りがあるために、「善」を行うにおいても当然ながら制約を受けることになります。

経営の真髄 第16章のまとめのところの「ミッションを明らかにする、達成可能なゴールを設定する、何度試みても達成できないゴールは変更する」がやはり判断の拠りどころとなるように思います。

「善」を行う場合、たいていの場合はミッションは明らかにされているはずですが、ゴールの設定と、成果が上がらないときに中止することが難しいのが一番の問題ではないでしょうか。そこで、これから取り組む「善」をより具体的で実現可能な「善」に置き換えてやってみる。実現できれば次の実現可能な「善」に取組む。実現できなければ見直す。大きな大義は、ミッションとして抱えながら、短期的には成果があがる「善」を行う。そのために資源を割り当てる。具体化できない「善」については、ちょっと保留しておき、具体的なゴールが見えてきた時に活動にする。と考えれば企業の活動と同じといえます。

先日のドラッカー学会では、企業の存在意義かより社会や環境という公益性を志向が強まってきているという話がありました。第16章は公的機関が社会的な問題に取組むにあたっていかに企業のやり方を活用するかということでしたが、これからは企業が直接的に社会的な問題に取組むことになり、「善」を実現可能なテーマに置き換え、具体的なゴールを設定することが大切になると感じました。



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